2008年9月23日火曜日

藍建ての様子

やっとこ藍建ての様子を載せようと思います。

まずは今まで使っていた藍を捨てることから始めます。
前の日にある程度捨てといたので当日は下に残ったすくもをかき出します。



工房の藍ガメはステンレスで作ってあり、かなり大きさがあるんでなかなか大変でした。



中身がなくなるとこんな感じです。
綺麗に洗うと気持ちが良いですね。



掃除してる間に灰汁の準備をします。
冬の間大事に貯めた灰を使います。



灰の中にお湯を注ぎます。かなり熱いです。
まだ濁ってますが、少し時間が経てば澄んだ綺麗な灰汁が採れます。



すくもです。徳島県から取り寄せてます。
以前お遍路に行ったときに、すくもを作ってる藍師の方に会いに行きました。
お父さんは以前会った事があるんですが、私は初対面でした。
それなのにすごく親切にしていただいて、その方の人柄がにじみ出ているようでした。
そんな方が作っているすくもです。
大事に使わせていただきます。



とりあえず容器に移しておきます。
すくもは一俵半使います。



すくもと灰汁を浴槽に入て体重をかけて練りこんでいきます。
いっぺんには出来ないので少しずつ足しながら、時間をかけて練りこんでいきます。
灰汁の熱気でレンズ曇ってしまいました。
このときの匂いはかなり強烈です。
汗だくになって練り込みました。



後は灰汁をひたすら採って浴槽の中に入れていきます。



浴槽の五割程度まで灰汁を入れたら、日本酒を入れます。
これが藍を発酵させるための養分になります。

2日~3日様子を見て、灰汁をかさ上げしたり、石灰入れたり、ふすま入れたりして藍が建つわけです。

っと、なんだかささっと書いてしまいましたが、その後毎日藍の様子が気になって仕方なかったです。
今回の藍はとくにトラブルもなく無事に建ってくれたんで良かったです。

藍建てについては各工房さん工夫していろんなやり方があると思います。

化学建てや割建てなど様々ですが、それはそれで人間がたどった藍の歴史ですので否定はしません。

せっかく徳島の藍師の方が丹精込めて作ってくれたすくもなので、昔ながらの灰汁を使った自然発酵建てにこだわって行きたいと思います。